ライターの近日遊覧予定【12/7～】

今日の作家シリーズ48　国谷隆志：垂直なる地平
大阪府立現代美術センター　展示室A+B
2007年12月4日（火）～12月22日（土）
ネオン管や鏡、砂時計などを使った作品を展開してきた国谷隆志が、移動して作品をみる、砂をすくって注ぎ入れるという鑑賞者の能動的行為によってつくられていく新作３点を発表中。14日には、時間と空間の感覚を揺さぶる作品空間でコンテンポラリーダンスと音楽のイベントも開催。（酒井千穂）

大西伸明展「３℃」
studio J
2007年12月1日（土）～22日（土）
アンティークレースの模様を再構築して、仮想のレースのイメージをつくり出した大西伸明。繊細でフェミニンなレースはシルクスクリーン版画というかたちで作品化されたもの。ギャラリーの壁もピンクに彩色されているというので、国際芸術センター青森での森を再構築した作品とは真逆（？）くらいに違ったものをみせてくれる事になる。（原）

坂本佳子展 -KEELUNG-
ANOTHER FUNCTION
2007年12月15日（土）～12月27日（木）11：00-18：00無休
東京都港区麻布台3-2-7　J.M.Cビル1F　六本木駅より徒歩約7分
tel.03-3583-2682
布とアクリル絵具を素材にパースペクティブな風景を制作している作家。布地の模様を効果的に取り込んで描かれた作品は、ユニークな質感もあいまって見る者の眼を楽しませてくれる。新作10点の展示。（斉藤）

伊部年彦
南天子画廊
2007年12月3日（月）～22日（土）
絵を見るとはどのようなことだったのか。つまり絵を見るとは「具体的」にどのような感覚を伴う出来事なのか、ということを常に再確認させてくれる、ぼくにとって決定的に重要な指針であり続けてくれている画家の個展。（澤山）

清宮質文展
生誕90年　木版画の詩人
横須賀美術館
2007年11月23日（金・祝）～12月16日（日）
町田の版画美術館で数点見たことがある程度なのだが、控えめなモチーフが描かれる画面には静けさが漂っていて、雨があがったときのように穏やかで空気が凛としている。川上弘美の謎の生き物が出てくる短編なんかが好きな方にはオススメしたい。（水田）