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2007/06/24

美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方

ミッフィーが導く鑑賞入門展

249_02_1_4オランダの絵本作家、ディック・ブルーナ氏が描く世界中で人気のキャラクターといえばミッフィー。口がバッテンのうさぎといえばたいていの人が思い浮かぶはず。キャラクターグッズがたくさん出ているため、日本のキティちゃんのような存在に思われがちだが、決定的な違いはあくまで絵本ありきということ。ミッフィーはブルーナ氏の絵本に登場するメインキャラであり、ベルギーのマンガの主人公タンタンのような存在なのである。

会場風景
Illustrations Dick Bruna
c copyright Mercis bv,1953-2007
www.miffy.com

249_02_2_2ディック・ブルーナ展は過去にもいろいろ開催されてきたが、ではそれらとどこが違うのか? この展覧会は『ミッフィーのたのしいびじゅつかん』という絵本をベースに構成されている。同書は、美術館を訪れたミッフィー親子が、展示作品を楽しみながら見ていく様子を描いた物語。この子どもレベルの解釈を切り口に、美術作品の鑑賞を導くことを意図している。ブルーナ氏の作品展示は共通だが、その他の出品作は各美術館のコレクションが中心となり、巡回先それぞれの特徴が出るようになっている。

コレクションのビュフェ作品のコーナー

訪れたのは静岡県のビュフェ美術館。館内には、ミッフィー絵本の登場人物が散りばめられ、〈見てみよう〉〈考えてみよう〉〈作ってみよう〉の3セクションで展開されていた。〈見てみよう〉では、色、形、素材から見方や、具象画と抽象画との相違など、絵本の場面を取り入れて各作品をガイド。ビュフェ作品の他に奈良美智や丸山直文作品が展示してある。〈考えてみよう〉ではブルーナデザインのペーパーバックをカテゴリー別に並べ、アイデア溢れる手法について解説。〈作ってみよう〉は、ミッフィーのワークシートにサインペンや色紙でブルーナ氏の制作方法に挑戦できるコーナー。昨年から立ち上がり各地の美術館で開催され気になっていた展覧会に、ようやく足を運ぶことができた。

249_02_3 ビュフェ美術館は、クレマチス等の花が咲き誇る一大施設「クレマチスの丘」にある。他にヴァンジ彫刻庭園美術館、木村圭吾さくら美術館、井上靖文学館があり、レストランやショップも充実していて1日楽しめるスポット。

体験コーナー


美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方
ビュフェ美術館
2007年3月17日(土)〜7月17日(火)
水曜休
10:00〜18:00
入館料:一般1000円、大学・高校生500円、中学生以下無料
TEL 055-986-1300
静岡県長泉町クレマチスの丘515-57

words:斉藤博美

2007-06-24 at 12:55 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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