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2006/09/29
八木良太/田岡創樹/山口聡一展
こちらにも書いているので、併せて参考にお出かけください。
山口聡一展について、「確かに、“幸福感”というものは感じます。それが逆にこわいような、現代の鏡のような作品です」というコメントをいただいたので、そうか、そうだねと思いながらもう少し考えたことをこっちに書いてみます。
描かれた世界(宇宙)には、理想は失ってはいけないと思うけれど、邪悪なものは消えようもなくあり、それもろとも包み込むような(抽象的なあるいは大雑把な考えになりますが)なんとか共生する方向でものごとに当たれないかという感じを受けました。
それはギャラリーを回っていて現在しばしば感じることで、八木良太のノイズまじりの再生しかり3つどれにも当てはまることですが、否定とも全肯定とも異なる選択肢として、いろいろなアウトプットのされ方が出て来たように思います。そこに無邪気さのようなゾッとするような現代的な現れもあったり、いろいろな感じ方ができるんだろうなと思います。
社会への警告みたいなものではなく、自分もその一員なんだというスタンスからの制作が、私には現在しっくり見られるなあという感じがしています。雑音も含めていろんな音のなかで、胸を張って闊歩(散歩)していたいなという気分で。国際的には比較的安全な場所に囲われているからかもしれないですけど。
2006-09-29 at 01:34 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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