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2005/01/19
松本秋則展
ギャラリービルと呼ばれるくらい画廊の密集したビル。ここはどこもこじんまりとしていて特有の雰囲気を持つ。「ひとつの作品の提示」をコンセプトに最近オープンしたギャラリーに入る。床に広がる精密そうな装置。時が来ると動きだし、素朴な音を奏ではじめる。気がつくと空間全体が楽器になっていた。
作家は松本秋則さん。竹や木材で音の出るオブジェを作っているすごい人。どうスゴイのかは作品を見れば納得してもらえるはず。シンプルな作品は仕組みもシンプルなようだが、よくこんなこと考えつくなぁと思わずにはいられない仕掛けがミソ。モーターが作動し、時間差で音が鳴りはじめやがてメロディとなるが、いつのまにか目も耳もハッピーになっていく。
実は今回のちっちゃな作品は、最初に見たとき驚きだった。パフォーマンス公演の舞台装置なども担当している松本さんは、従来わりと大きなものが多いのだ。それが床と壁に広がるミニチュアサイズのため、しゃがみこんで視点を動かすが、すごい細かな作り込みに感激する。12月の最終日に訪れ、撤去してしまうにはあまりに惜しいと思ったが、聞けば会期を延長し、今月も指定日には開廊するという。
ところで初めて販売可能な作品がお目見えしている。石と木を素材にした、視覚と聴覚が楽しめるミニ装置。インテリアにもなりそうだ。
松本秋則展
a piece of space APS
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル511
2005年1月19日(水)・23日(日)・26日(水)・30日(日)
12:00~19:00
無料
TEL 03-3567-4330
words:斉藤博美
2005-01-19 at 12:33 午前 in 展覧会レポート | Permalink
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