2003/10/04
杉山知子展
「ハッピーになるために大切なこと」
■99年秋からアトリエをCAP HOUSE内に構えて制作を続けてきた杉山知子。周囲のアーティスト等の先頭に立って、古い建物の掃除や改修から手をつけて、少しずつ居心地のいい場所を自分たちの手で作り出すことに専念してきた。
■CAP HOUSEは、アーティストにとって創作の場であり、彼らと周辺の人たちが集う「家」でもある。自宅から、もうひとつのこの「家」にやって来ては、彼女は毎日作品づくりをする。生活の一部として制作活動がある。そんな場所で今回は発表をした。すべての活動が1本の線で結ばれた充実した空気を、ここを訪れた人は感じるだろう。
■色鮮やかなペインティングやドローイングが、1Fリビングルーム、2Fの2つのギャラリースペースに並ぶ。ペインティングがほどこされた立体作品も絡み合って、空間をひとつにしてゆく。シンプルに描かれた三角屋根の家、池、草原。それらが小径でつながってゆく。個別に描かれたそれらを、杉山のなかでは「家」は個・自己の存在、「池」は母、「草原」は父、に置き換えて考えることができるという。
■全体をつくり出すのは個々である。それぞれが自立していてこそ、バランスが保たれる。ほのぼのとした絵のなかに表現されているのは、みんながハッピーになるために大切な、日常生活のベーシックな事柄についての問いかけである。
杉山知子展[each-all]
2003年10月4日(土)~20日(月)
CAP HOUSE
神戸市中央区山本通3―19―8旧神戸移住センター内
(JR、阪神「元町」駅西口下車、鯉川筋を山側へ徒歩15分)
11:00~20:00
入場無料
TEL 078-230-8707
* 17日(金)CAP HOUSEにて、19:00~、作品のことを話します。(500円、1ドリンク付)
「houses」
2003-10-04 at 12:50 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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