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2003/08/23

Kame+3展

「カメづくし」


art188_02_1会場写真


■以前、知人がオーストラリアへ旅行へ行った際、ギリで買ってきてくれたお土産がカメの形をしたオパールだった。「長生きしますように」が彼からのメッセージ。贈る人を間違えているのでは?と思わなくもなかったが。そういえばカメのペンダントってあまりみかけないけど変じゃないかな? 甲羅は単なる楕円にも見えるし、まぁいいか、と時々身につけている。そんなカメとの縁を感じて行ってしまったのが「Kame+3(カメサン)展」だった。

■そこは木材を床や仕切りに使ったナチュラル感覚の空間だった。40名以上が出品しているのだから当然だが、整然としていないごちゃごちゃっとした雰囲気がいい。ショップ感覚のディスプレイで、敷居が低い感じ。聞けば作家の榊原勝敏さんが事務所を改装してつくったギャラリーだそう。「こち亀」の舞台で知られる亀有にあるから「カメ」。とても明解ゆえ逆に難しいお題に、快く応じてくれた作家たちの力作や迷作が並んでいる。

■価格帯は数百円から。ポストカード、絵本、おもちゃ、陶芸、シェードランプ、版画、絵画、彫刻、巨大な亀の玉手箱(開けるには少々勇気がいるかも)と面白いものがよりどりみどり。一見してカメもあれば、これがカメ?というものも。甲羅をモチーフにひねりをきかせた作品もある。縁起物のカメの七変化に思わず笑ってしまう。

■ギャラリーとは縁遠かった地域にあえてオープンさせてしまったからには、銀座のような画廊街とは違う青写真を持っている。それは地元の人とコミュニケーション。今回、近所のクリ-ニング屋さんが習い立ての切り絵を出品しているが、今後はもっとジモティ作家に参加してもらい、そしてご近所の人々が気軽に足を運んでくれるような開放的なギャラリーにしていきたいという。亀有駅からのアクセスは至便で商店街を抜けてすぐ。ぜひ覗いてみてほしい。

Kame+3展
2003年8月23日(土)~9月30日(火)
ギャラリーバルコ
東京都葛飾区亀有3-27-27
(JR「亀有」駅下車、南口より徒歩3分)
12:00~19:00
水休
入場無料
TEL.03-3601-4121


art188_02_2亀川よしこ「カメ電」と「豆カメ」


art188_02_3テラピン濱谷「LASBEGAS」


art188_02_4シックな和風のコーナーもある


art188_02_5切り絵作品。右は吉崎路鬼「亀甲」、左は桐林政司「花の亀」


art188_02_6榊原勝敏さん作のカメぐるみ。子供が喜ぶアイテム

2003-08-23 at 08:50 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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