2003/07/05
繁田真樹子展
「浴衣を着るなら」
ギャラリーの入り口には今年も金魚の水槽が
■国際フォーラムの1階にあるアートショップに併設されたギャラリー。2000年からこの時期に金魚企画をスタートしていて、昨年は「金魚伝来五百年記念」展として金魚の杯洗を展示していた。金魚は夏の訪れを感じさせる風物詩そのもの。今回で4回目となる。
■私が金魚好き、ということもあるけれど、今年はそれだけではなく「浴衣」が気になるアイテムだったため、金魚浴衣はやはりはずせなかった。浴衣を着たのは小学生の時が最後。近年こんなに流行っているのに、なかなか踏み切れない。浴衣のデザインは年々多様になってきただけに、安易なデザインの3980円浴衣を着る気もしないし、かといってそれなりのものを数万円出して買うのも、着る回数を考えるともったいない気がする。ミニ丈の浴衣を着ていたり、足下がビ-サンやミュールの女の子を見ると興醒めして、浴衣なんて着ることもないかと思ったり。
■要は欲しい浴衣がなかっただけ? 鮮やかな金魚の浴衣を見たらものすごく物欲が湧いてきた。こんな浴衣なら着てみたい。作者は繁田真樹子さんというテキスタイルの作家。ロウケツ染めで制作した美しい浴衣を6点出品している。金魚のモチーフはそれぞれ異なっていて、おそらくデメキン、トサキン、タンチョウあたりだろう。
■空の雲とたわむれる金魚、新緑にただよい泡をふきながら寝ている金魚もいる。大胆にデフォルメされたデザインと原色が眼をひくペア浴衣も粋だ。ブルー地に赤い花を付けた優雅な金魚も素敵だし、小さなデメキンが遊ぶ花柄もキュートで、なかなか1点が選べない。
■浴衣に添えてある下駄もオリジナルで、鼻緒が同布でつくられている。巾着もそれぞれあって可愛い。あとは帯だけ合わせればOK、お祭りでも花火大会でもなんでもこい!だ。でも買える日がくるまで待っててもらえるだろうか。
「繁田真樹子 金魚日和」展
2003年7月5日(土)~8月3日(日)
FORUM ART SHOP エキジビション・スペース
東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム1F
(JR・地下鉄「有楽町」駅より徒歩1分)
10:00~20:00 無休
入場無料
TEL.03-3286-6716
「空の金魚」(左)と「water lettuce~…~」(右)
「akogare」
「見つめられて~月~」(左)と「見つめられて~太陽~」(右)
浴衣とお揃いの巾着は12000円
「静かな声」(左)と「negai」(右)
ギャラリーの外には金魚ファンなら見逃せないグッズが勢揃い
2003-07-05 at 12:47 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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