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2002/11/11
坂井淑恵展
「溶けてゆく緊張感」
「たつまき」130.3×130.3cm
■久しぶりに関西で個展を開いた坂井淑恵。これまでもそんなふうに彼女の絵を見て感じたのかどうか自分自身思い出せないのだが、作品の前に立つとすうっと緊張感が解かれてリラックスできた。
■展覧会に足を踏み入れた時にある種の緊張感を得ることが、美術作品と接する時の心地よさの場合もあるが。迫ってくるような緊張感、突き刺すような緊張感…そんな感覚とはまったく正反対のじれったいほどまったりした感じが心地よい。
■キャンヴァスに油彩で描かれた作品のなかには、必ず「頭」らしきものが登場する。そして、地平線などの境界線がある。作品を観ていてリラックスできるのは、その中に自分を確認できるからかもしれないと思う。画面のなかにいる頭や身体を自分と置き換えると、具体的には見えないことには変わりはないのだが、精神の居場所がそれとなく伝わってくる。
■はっきりと具体的な提示がないのにもかかわらず、身体感覚として伝わってくるもの。それは、必ずしも坂井の表現したいことがそのまま伝わっているのかどうかは不明だが、少なくても観ている側にとっては「心地よさ」という点での納得ができる。
■今回、白い壁に蛍光灯だけが反射するとても明るい空間に作品が展示されている。画廊や美術館で展示する時、薄暗い部屋の中で作品にスポットを当て、演出が過ぎることもあるが、こんなふうにてらいのない場所に飾り気なく掛かっているのが坂井の作品にはとても似合っているように思う。
坂井淑恵展
2002年11月11日(月)~30日(土)
ギャラリーZERO
大阪市西区京町堀 京ビル4F
(地下鉄四ツ橋線「肥後橋駅」南西へ10分)
12:00~19:00(土~17:00)
日祝休
TEL.06-6448-3167
words:原久子
「思考」33.4×33.4cm
「まぼろし」53.5×80.5cm
「土管」33.3×53.2cm
「サークル」32.0×41.0cm
「流れ」13.0×21.0×2.7cm
2002-11-11 at 03:39 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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