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2002/07/20
劣性ウイング 連邦擬似軍
「笑いのツボを押してリフレッシュ」
「ダウト」(2001)
■小高と多胡の2人で活動するユニット劣性ウイング。大阪での久方ぶりの個展だ。イギリス留学から帰国したばかりの小高と、東京に住む多胡が、相変わらずのオトボケぶりを披露してくれた。
■写真を用いて彼らの登場するポートレイトやビデオ映像作品などを作るが、タイトルの音や言葉の意味を、コミカルにとらえ直して笑いのツボに刺激してくれる。ある時はダジャレっぽくもあるが、新聞や雑誌の諷刺画を思わせる質の高い笑いが魅力だ。
■これまで作品にしたかったが、これという決め手になるネタがみつからなかったので、先送りになっており、今回やっと作品化できたのが《ダウト》。古墳を掘る人とその人を指差す人、これは例の日本の考古学を揺るがした「捏造事件」がモデルになっていることは言うまでもない。
■《プラズマ甲子園》は、小さなスタジアムでゲームを応援する二人がモンペに丈の短いセーラー服を身に着けて、プラズマで顔を照らしている。高校野球の大会では、地元の特産品(しゃもじ等)が応援グッズになることがある。プラズマが特産品の地方があれば、こんなこともあろうかという作品だ。
■場所の設定や扮装をひとひねりして、誰もがやりそうでやらないことをなしている。「クイックマッサージ」のように、硬くなった頭を柔らかくしてリフレッシュさせてくれる劣性ウイングの作品は、[癖]になりそうだ。
劣性ウイング「連邦疑似軍」
2002年7月20日(土)~8月15日(金)
ギャラリーツインスペース
大阪市北区天満4-1-2中之島ハイツガーデン1階
13:00~21:00(土曜日~19:00)
日休
Tel.06-6352-6903
words:原久子
「プラズマ甲子園」(2002)
「ペストフォーエバー」(2001)
「草笛放送局」(2001)
「松の廊下でこんにちは」(2002)
深紅のビロードのクロスをかけた台に載せたモニターで映像作品上映
「厳流島」(2002)3min.11sec
2002-07-20 at 05:40 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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