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2001/11/09
「オープン・ミュージアムショップ」展
「展覧会になったミュージアムショップ」
会場風景/美大生のグループも大喜び
■いつもはホワイトキューブの展示スペースが、ショップに早がわり。ポスターや、求めやすい価格の版画、マルチプルなどがところ狭しと並んでいる。ポストカード、アートグッズはついつい手にとって見てしまう。ちょっと季節はずれになった半袖Tシャツは少しディスカウントをして販売。木村秀樹、松井智恵など様々なアーティストによるTシャツは、プリントされた部分の質感もよく、お気に入りの一着になりそうだ。
■ もしかすると展覧会で展示されている作品より、実は買おうかどうか悩みながら見ているショップにあるグッズなどのほうが、細かな点まで見ているかもしれない。さすがに、自分の財布と相談することが一番最初だが。プチ所有欲をミュージアムグッズやマルチプルなどのアートグッズは刺激する。
■ 日本の美術館のミュージアムショップもすこしずつ充実してきた。とはいえ、おかしな充実ぶりに走る場面も時折見かける。お饅頭や煎餅に美術館の名前を入れて売っているようなところもある。東京国立博物館の埴輪のスタンプなどなかなかおちゃめで可愛いものもある。実際に見たことはないのだが、東京芸大の美術館には高橋由一の「鮭」の携帯ストラップがあるという。故人が見たらどう思うことか。今回はそういった類はない(ちょっとしたアクセサリーっぽいものや食器はあるが…)。
■ 今回の目玉は何と言っても、草間彌生のマルチプル「MIRROR BOX」(岡部版画工房出版)に、川俣正のマルチプル作品「How to build KAWAMATA」(星田版画工房出版)。黄色に黒の水玉の「MIRROR BOX」の真中についた穴を覗くと、銀色の玉が並ぶ鏡の箱になっている。そして、一見フツーのノートのような川俣のマルチプルを開くとプランニングスケッチを書いた部分がシルクスクリーンで刷られている。ホワイトの修正液で消した部分まで白いインクがこんもりプリントされているという凝り様。蔡國強のキノコ雲トランプもかなり毒気が強いが欲しい逸品。ここでクリスマス・プレゼントをさがすのもいいかもしれない 。
「オープン・ミュージアムショップ」展
2001年11月9日(金)~11月30日(金)
ノマルエディション/プロジェクト・スペース大阪市城東区永田3-5-22
(地下鉄中央線「深江橋」駅1番出口より徒歩5分)
11:00~19:00(土日13:00~19:00) 会期中無休
入場無料
TEL.06-6967-1354
* ワークショップ
シルクスクリーンでオリジナルポストカード制作の指導をします。
(1) 11/17、18(13:00~17:00)
(2) 11/23、24(13:00~17:00)
参加費:10,000円(材料費込み・2日分)
(1)、(2)とも定員6名(先着)
words:原久子
川俣正「How to build KAWAMATA」(マルチプル)
草間彌生「MIRROR BOX」(マルチプル)
「MIRROR BOX」を覗くと
福田美蘭によるティッシュパック
蔡國強「キノコ雲トランプ」(マルチプル)
Tシャツいろいろ
2001-11-09 at 10:38 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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