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2001/05/21

澤田知子展

「どんな私がお好きですか?」  


132_04_1写真館風にウインドウに額入りの写真を飾ったギャラリーの入口


■関西での前回の個展[ID400]では、400人に変身し証明書写真におさまった澤田知子のセルフポートレイト。今回は写真館でハート柄のバック紙を前にオスマシして撮ったお見合い写真で30人に変身して撮ってしまった。大阪展は東京、松山に続き3ケ所めの巡回となる。

■清純そうな振り袖姿や、振り袖姿でも「ちょっと遊んでそうだよね」って感じのヴァ-ジョンもある。メガネをかけてシャープな感じのキャリアウーマン風。ピンク色だけど地味めの着物におかっぱ頭は目元のメイクもやわらかく癒し系。極道の姐さん風の着物姿もあれば、ちょっとメルヘンチックなものも。メイクはもちろん髪型や靴などまで凝りに凝っている。

■額縁に入ったそれらの写真は画廊の壁にところ狭しとぎっしり30点展示されている。いかにもどこかにいそうなキャラクターに、作品の前でニンマリ笑ってしまう。展示しているものと同じ写真を、テーブルの上には台紙に貼った状態で置いている。こちらは人気投票用。一番好きな女の子の台紙にハート型シールを貼って投票する。

■東京展で男性に人気だったのは、ちなみに癒し系。松山展での一番人気は振り袖姿のお嬢様系。まだはじまったばかりだが、大阪では天童よしみ似の女の子の人気が高いそうだ。ピンク系の着物や服を衣装に選んでいる作品が多いが、実際にお見合いの成功率から言ってもピンクがやはり有効だとか。どんな女性にもなれてしまう澤田はすべての人から愛されてしまう…ということか?! 衣服やメイクの好みと、本人の人格との関係を想像することは容易なようだが、意外なこともあったりする。試しに騙されてみますか?

■同時開催で、[Cover]という展覧会も美容院の店内で行なわれている。こちらは、コギャルに変身した写真だ。ガングロのコギャルと、白いコギャル。コギャル・メイクにはいくつかのパターンがあるが、このメイクのマジックにかかると皆同じ顔になってしまうから不思議。会期中には人数限定で澤田自身の手によってコギャルへの変装ができるイベントも28日にあるという。(一回しかない人生なんだから、一度くらいトライしてみてもいいかもしれない。)

澤田知子展
2会場同時開催
[OMIAI♡]
2001年5月21日(月)〜6月2日(土)
The Third Gallery Aya
大阪市北区西天満2-8-1 大江ビル1F
(地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅より北へ徒歩3分)
12:00〜19:00
日曜休廊 入場無料
TEL.06-6366-8226
[Cover]
2001年5月22日(火)〜6月3日(日)
VAJRA Forest
大阪市北区茶屋町15-8 茶屋町ビル3F
(地下鉄御堂筋線「梅田」駅より北へ徒歩5分)
11:00〜20:00(土日10:00〜19:00)
入場無料
TEL 06-6292-4737

words:原久子


132_04_2壁いっぱいに30点の[OMIAI]写真を展示

132_04_3台紙に貼った[OMIAI]写真の人気投票について見に来てくれた人にアーティスト自ら説明

132_04_4前回の松山での展覧会のときに人気第1位に輝いた写真を見せてくれた澤田知子

132_04_5オシャレな美容院の店内にはコギャルに変身したセルフポートレイトを展示

132_04_6コギャルの白い子ヴァージョン

2001-05-21 at 01:29 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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