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2001/05/15
ひらいゆう展
「異邦人からの近況報告」
会場風景
■落ち着いたインテリアの部屋の内部。格子の入った窓枠の外の風景だけがカラーになっていて手前は赤黒のモノトーンの写真が並んでいる会場。同じ窓から見える風景、葉の落ちた枝に雪が積もっている日もある。ひらいゆう自身がモデルになったセルフポートレイトだが、顔はどれも真っ赤でのっぺらぼうに写っている。
■赤と黒のモノトーンその奥で焦点があっている部分だけはカラー写 真。この赤黒の写真の正体のタネを明かすと、次のようなことらしい。ピントが合わずディテールがぼやけていている焦点の手前にあるものは、赤い照明に照らされ、その白っぽい部分だけが赤く発光して写 るのだそうだ。
■ひらいとコンタクトをとるのは難しい。彼女は京都に帰ってきていたかと思うと、いつの間にかすぐにまたどこか外国へと出掛けて行ってしまう。そして、帰ってくると展覧会を開く。今度はどこ?いつまで行っているの?まえの展覧会のときは、メキシコから帰ってきたときだっただろうか…。今回の個展「Basement Flat,」の写真作品はほとんどがダブリン(アイルランド)で撮影されたものだ。アーティスト・イン・レジデンスのプログラムで滞在し、縁あってそのまま滞在することになった。
■光と影がつくり出す記録が写真だ。彼女はこれまでも、出かける先々で写 真をとってきた。日本に生まれ育ったひらいにとって、どんなに外国暮らしに慣れたとしても、日本以外の場所ではいつもどこでも異邦人であることにはかわりはない。なにかに怯えたような表情で彼女が写 っていることもあった。しかし、今回の写真は、顔の表情は輪郭すらもぼやけて消えているが落ち着いている。これがダブリンの生活の様子なのだろう。しばらくダブリンにいるのだろうか。それとも、またどこかにふらりと出掛けてしまうのだろうか。
ひらいゆう展 Basement Flat,
2001年5月15日(火)〜27日(日)
アートスペース虹
京都市東山区三条神宮道東入る都ホテル西隣
(地下鉄東西線「けあげ」駅より徒歩3分)
11:00〜19:00
入場無料
TEL.075-761-9238
words:原久子
(左)「匿名者-ベルリン」(右)「居間1」
「トイレ」
「居間4」外は雪、窓辺で抱き合う二人
「BLUEs」箱にはいっているのは、訪問した場所で撮った写真とドゥローイングと現地の言葉
「絵日記シリーズ」日付けのついた墨で描いたドゥローイングのシリーズ
2001-05-15 at 01:21 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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