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2000/12/12
岡本光博展
「東寺の横で、ホォ~」
画廊の表で「ホォ~」と叫ぶ托鉢僧の作品、中にも並んでいます。
■ギャラリーそわかは国宝の金堂や五重塔で有名な東寺(教王護国寺)の東門の傍らにある。ここにある「両界曼陀羅」も有名だ。今回の展覧会タイトルにも Mandaraが登場する。
■東寺と入口を隣合わせる大宮通りに向かって、托鉢僧が扉の前に立っている。と思いきや、中にも2体、合計3体の托鉢僧が「ホォ~(法)」と叫びながら立っていたのだ。東寺は真言宗だが、ギャラリーに立つ僧侶の格好をした作品の装束は、ちなみに曹洞宗のものらしい。
■岡本さんに聞いてはじめて知ったのだが、法とは釈迦の教えそのもののことで、釈迦の存在を示唆するものなのだという。子供の頃から、お経を唱えていると思っていたが、ここではじめて真実を知った。(余談だが、京都市内に幼い頃住んでいた筆者は、托鉢僧のことを「ホォ」と呼んでいた)
■青森での展覧会にも出品されたこの3体の托鉢僧の作品は、青森市の市街地に場所を変えて出現させたという。展覧会のDMになっている写真はそのときのもので、マクドナルドの店先の路上にドナルド君人形の前に一列に並び、ぴくりとも動かず「ホォ~」と叫び続けている。青森では、信心深い人たちが多いのか、作品にお金(お布施?)を入れて行く人が結構いたらしい。
■托鉢僧3体からなる「法」をメインにすえ、他室ではペインティグやマルチプルなどを展示している。ペインティングは私たちが日頃よく見慣れた商標や、商品のパッケージの模様をモティーフに使っている。既視感のあるヴィジュアルのなかに様々なメッセージを入れてゆくことで、すんなり視覚にまぎれ込ませ、まったく別な意味のものを見せている。インドのデリーのアーティスト・イン・レジデンスで1月から3ヶ月間、滞在制作するという。どんな作品を向こうでつくってくるのか楽しみだ。
岡本光博展
「Myself / Mandara / Maltiple」
2000年12月12日(火)~24日(日)
ギャラリーそわか
京都市下京区東寺東門前町90
(JR京都駅八条口下車徒歩15分)
13:00-20:00 月曜休廊 無料
TEL.075-691-7074
ピクリとも動かず「ホォ~」と叫び続けています。人間じゃないから当たり前だけど、托鉢僧も動きませんよね。後ろから見ても無気味。
日本には紐の絞め方の文化が発達しています。亀甲縛りってSMのときの縛り方だたとか。
この絞め方は「一番縛り」というそうです。似た名前の商品ありましたよね。
ドッグフードの袋にこんなマークついてますよね
「non digest」(1999年)というビデオ作品。夜中に「大相撲ダイジェスト」なんて番組で勝負が決まった場面のみをわれわれ見ていますが。日本の国技は儀式的な要素も多分もあり、相撲をとるまでの時間がかなり長いのです。延々とはじまるまでの映像のみが続いています。
2000-12-12 at 11:12 午前 in 展覧会レポート | Permalink
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