1999/11/03
CAP HOUSE 190日間の芸術的実験/100人大掃除
「はじまりの日」
開始前のラジオ体操
■神戸を拠点として活動するグループのCAPは、震災のあった1995年以来、毎年11月3日にアートイベントを行なっている。文化の日にひっかけているだけではなくて、統計上「晴れ」の日が多いからだ。今年は何をやるのかと思っていたら、「掃除」だった。参加者は予定をはるかに上回り130人をこえた。用意していたCAP HOUSEロゴ入り防塵服が足りなくなった。この姿をみると、つい最近の東海村の臨界事故を思い出してしまう人もいるかもしれない。
■CAP HOUSEの建物は、神戸市が管理する元ブラジル移民センター。1928年(昭和3)から43年間にわたり、主にブラジルへ移民する人々に導入教育を行なっていた。閉鎖後は准看護学校などとして使われてきた。この場所を来年の5月10日までの190日間、CAPがさまざまな創造活動を行なう拠点とする。
■今年8月までは、海洋気象台の仮庁舎として使用されていた。長く使用されていなかった部屋もあって、かなりの汚れようだった。アーティストが中心になってつくられたNPO(民間非営利団体)なので、もちろん掃除だって芸術的に。掃除を軽んじてはいけない。CAPメンバーも「参加費1500円払って、みんなで本当に楽しく掃除ができた!」とヘンな感激のしかたを。
■ブラジル移民センターの歴史を語るメモリアルルームの公開は随時行なわれている。参加アーティスト(椿昇、藤本由紀夫、杉山知子、倉智久美子ほか)のアトリエなどについては、オープンアトリエの予定などホームページにアップされる。念願のアートセンターのパイロット・プログラムの始動である。
・CAP HOUSE/100人大掃除
1999年11月3日
CAP HOUSE 190日間の芸術的実験
・1999年11月3日~5月10日
13:00~21:00(月曜閉館)
CAP HOUSE/神戸市中央区山本通3-19-8
tel/fax 078-331-0602
メールマガジン「岩渕拓郎のCAP HOUSE管理人日誌」は無料で配信されます。
参照:まぐまぐ (http://www.mag2.com/)
みんなさっそく働いています
3階のお掃除隊長は塚脇さん
昼御飯は屋外で
本職のペンキ屋のおやじさんも参加して、職人技をみせつけてくれた
建物に「CAP HOUSE」の旗をつける
1999-11-03 at 10:32 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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