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1999/11/09
澤田知子展
「快人400面相あらわる!」
作家本人の素っピンの状態がこれです。
■コンビニの前や、街角でよくみかける証明書写真の自販機(?)ブース。カーテンを閉めて、シャッターをきって五分も待てば、現像して四枚綴りの白黒写真がでてくる。しかしあのなかで、メイクや衣装を変えていきながら、400パターンのセルフポートレイトを撮ってしまうとは…。
■21歳の大学4年の彼女は、とても凛々しく、かつ愛くるしい乙女である。もちろん、1日で400人に化けたわけではないが、よくもこれだけできたものだ、と感心する。一人として同じではない。みんな笑ったりして、声をあげながら、一人一人(?)を確認していく。
■「わっ、原始人!」と何人かに評されたのは、顔黒(ガングロ)のコギャルをイメージして撮ったもの。「原始人じゃないのに~」と本人は不満気だった。だが、コギャルって原始人みたいだから、それで当っているのだと思う。「こんなオバサンうちの町内にもいるいる」というような顔まで、とにかくこの徹底したリサーチにも、頭が下がる。
■正面には大きく引き延ばした素っピンの本人のポートレイト。この1ショットのために、スキンヘッドになってしまった。なかなか似合っている。これからまだ続けるの?ときくと。「もうこれはやらない」と一言。つぎにどんなことをやらかしてくれるのか、とても想像がつかない。
澤田知子個展
1999年11月9~14日
立体ギャラリー射手座(京都)
TEL.075-211-7526
☆首都圏在住の方には朗報!
表参道のロケットで来年1月28日から彼女が個展を催す予定です。
ロケットの入っている同潤会アパートも来春には取り壊しが決まっているので、これを機にぜひお立ち寄りください。
会期:2000年1月28日~2月2日
会場:Rocket(TEL03-3470-6604)
会場風景
一つのフレームに100通りに変装したセルフポートレイトがあります。
どれひとつ同じ容姿のものはありません。
マッチとガムまでつくっていました。
1999-11-09 at 10:23 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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