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2007/04/28
DEBLI DEBUT PROJECT Enjoy! Recycle & Re-create
総勢195人のアーティストが参加
年明けに、友人の翻訳家から連絡があった。知人から頼まれて展覧会に参加してくれるアーティストを募集しているというのだ。ただし、条件があって、西本剛己さんの作品をリサイクルして参加するというもの。2005年に愛・地球博で発表した「螺旋」という作品のパーツである、陶器の動物たちを素材にしてほしいということだった。人の作品をベースに制作をする、というのはアーティストにとっては一筋縄ではいかないこと。何人かに声をかけたところ、約半数の人が参加してくれることになった。
DEBLI(デブリ)はフランス語で「宇宙ゴミ」。無駄と思われているものを変換して意義のあるものにできないか? そんな想いを抱いていたbig shoesが今回初めてプロデュースする展覧会。再利用(Recycle)を超えた再創造(Re-create)をコンセプトに始動した。
実は我が家のリビングには、西本さんの陶器のイノシシが飾られている。処分する運命にある陶器を、年明けに贈ってくれたものだ。白く美しい陶器がどう変容するのか、興味津々だった。会場のルデコを訪れた。1階のカフェスペースは、平日にもかかわらず人があふれていた。塗り絵スタイルのDEBLIのDMに着色して展示するコーナーや、アーティスト作品がそれぞれ1枚のカードになったカタログやTシャツなどのグッズも販売されていて楽しい雰囲気。展示室は2〜4階。まずエレベーターで4階に上る。ちょっと薄暗いハードな空間は、キリン、ゾウ、バッファロー、サイ、オオカミ、ラクダなど、動物たちに溢れていた。素直にペイントされている作品をはじめ、砕いてカケラを使った作品、頭部、胴部、足などに切断して装飾を施した作品などなど、十人十色の展開。3階は、照明も明るく、木製の箱を積み上げて山にした棚に動物たちが並んでいた。じっくり見るほどに発見があって長居してしまう。どちらのフロアも、思ったよりもしっくりと、アーティストたちの表現がうまい具合に共存していた。
2階はDEBLI CELECTIONと題して5作家の作品が並んでいる。平面、立体、いろいろあるが、一番奥に入り込んだところにある作品を、見ないで帰ってしまう人が結構いて、残念な気持ちになった。そこには見応えのあるインスタレーションがあるからだ。作家は西本さん。動物たちの生みの親であり、会場ディレクションも手掛けた今回欠かすことのできない人。久々に見た彼の作品にも感動し、会場を後にした。
2Fに展示してある西本剛己作品
DEBLI DEBUT PROJECT
Enjoy! Recycle & Re-create
ギャラリー・ルデコ
2007年4月24日(火)〜4月29日(日)
無休
11:00〜19:00
入場無料
TEL 03-5485-5188
東京都渋谷区渋谷3-16-3
words:斉藤博美
2007-04-28 at 11:56 午前 in 展覧会レポート | Permalink
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コメント
以前、この記事に「意味のないものなんてない」というタイトルで、のほほぬさんというブログのTBを付けていただいていたのですが、迷惑TBと一緒に誤って消してしまったようです。
申し訳ありません。ここに再度付けさせていただきます。
会場に行けない地域の方もこんなふうに関わっているのだなあと
思わせられました。
http://nohohonu.jugem.jp/?eid=122#sequel
投稿情報: ART遊覧 | 2007/05/23 18:36:58