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2006/10/20
メディアアートの祭典 おおがきビエンナーレ2006
岐阜県大垣市で第2回「おおがきビエンナーレ2006」が開かれている。このメディアアートの祭典には、出品作家は約半数が日本人、あとの半数は海外作家で、中国、韓国、タイ、インド、フィリッピンほかアジアを中心に招かれている。今回のテーマは「じゃんけん:運の力」。このテーマは実は、説明を聞いても納得がいくような、いかないような部分があり、小難しいことを言ってるけど、でもコピーとしては昨今の展覧会のなかではかなり気のきいたものだ。
10月6日(金)〜15日(日)
岐阜県大垣市内各所
今回の企画は、メディアアートのキュレータ、批評家として国際的に活躍するグナラン・ナダラヤン(シンガポール出身、アメリカ在住)とメディア美学の研究者である吉岡洋。
市内の中心部にあるお寺や神社、銀行跡など地元市民にも馴染みのある6ヶ所が会場となっている。映像インスタレーションやインタラクティブな参加型の作品もあるが、展示だけでなく、パフォーマンス、ワークショップなど多角的な催しもある。それらはイベント的に盛り上げるためというより、アーティストたちが表現する手段としてそれが必須だからである。
オープニングイベントの1時間に渡る影絵ライブ。影絵といえばアニメーションの元祖。インドネシアの伝統的な影絵芝居ワヤン・クリッに使う人形、サウンドは生のガムラン演奏、歌声も響いて、テクノロジーとのメディアミックスの作品はなかなか楽しいものだった。市街地で屋外での上映会なども催され、メディアアートと日常生活に於いてはまったく無関係な存在である市民もなんとなく巻き込まれる仕掛けが作られている。
この街には10年前にメディアアートが学べる学校IAMASができた。当時の日本には、いや今だってそうだが、メディアアートだけを学ぶ専修学校というものは他になかった。現在では大学院大学とアカデミーと呼ばれる専修学校によって構成されているが、ビエンナーレには卒業生や教員たちも出品している。在学生たちはSnapShot展という関連企画展を市内ソフトピアジャパンセンターで開催している。
お問合せ:
IAMAS 情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー
メディア文化センター(CMC)
岐阜県大垣市領家町3-95
Tel: 0584-75-6606
[email protected]
words:原久子
2006-10-20 at 02:38 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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