« トリエンナーレ作戦会議V <市民シンポジウム> | メイン | 小金沢健人、ロンドンでのパフォーマンス »
2005/12/24
FUKUKO ANDO 'PLEIADES:7人姉妹'
「手作り。地道な作業。」
手作り。地道な作業。でも出来上がったものは時間の集積と温もりをかもしだす。ビーズ、毛糸、スパンコール等で色がぶつかりそうなくらいカラフルにデザインされた多数の人形には、作り手の想いが縫い込まれている。
パリで活躍するファッションデザイナーであるFUKUKO ANDOさんによる140体の人形が、ギャラリーの壁面を埋め尽くしている。1日15時間、2ヶ月間かかってつくりあげたという労力の結晶である人形たち。「7人姉妹」と想定され7体×20組のバリエーションがある。
「pleiades」photo by Luigi Migani
人間には7つの魂(真実・愛・調和・意識・平和・祝福・歓喜)が存在している、という意味の制作コンセプトがパネルに記してあった。人形たちにはどの種類であるかが明記されたタグが几帳面に付けられていて、140体が無二の存在であることを物語っている。人形といっても、厚みがなく、壁面に吊る下げられている様子はどこか魔除けのようだ。
彼女のデザインするドレスは布を巻き付けたようなスタイルが目立つが、手の中で自在に線から面をつむぎ出していくように、これらの人形たちもいつくしみながら形づくられていったものだろう。ファッションショー制作では最後にウエディングドレスを仕上げるそうだが、今回も白い姉妹を最後に手掛けたという。
先月ギャラリーマキで開催されていた川上和歌子さんの展示は、無数のちっちゃな枕が天井からぶるさがっていて、カーペットに寝ころびながら雨のように降ってくる枕を眺めて心地よい時間を過ごしたことがあった。日課のように大量の作品をつくりあげていく工程は、想像するだけで気が遠くなりそうだが、手の中で出来上がっていくことの楽しさを誰よりも周知している彼女はつくることが楽しくて仕方ないと語ってくれた。
手作り。地道な作業。ではあるけれど、そこから生み出される何かが心に響いた。
FUKUKO ANDO 'PLEIADES:7人姉妹'
Art-U room
2005年12月2日(金)~12月25日(日)
月祝休
火-土12:00~19:00 日曜12:00~17:00
入場無料
03-5467-3938
東京都渋谷区神宮前5-51-3 ガレリア3F
words:斉藤博美
2005-12-24 at 12:01 午後 in 展覧会レポート | Permalink
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a014e885bb6e5970d014e88e740eb970d
Listed below are links to weblogs that reference FUKUKO ANDO 'PLEIADES:7人姉妹':