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2000/07/24
版の饗宴 2000
「これも版、あれも版、たぶん版」
■「版」というくくりで35作家の多彩な作品を展示している展覧会。今回2回目だそうだ。いわゆる木版画、銅版画、シルクスクリーンといったスタンダードな手法の版画はもちろん、写真を転写したり、アイロンプリントを使ったり、中には彫った版木そのものに着色した作品まである。とにかく「版」を使った作品ばかりが35点、こじんまりとしたギャラリーを彩っている。
■会場に入ると、中央のテーブルに展示作品のリストがあるので、それを片手にぐるりと見て回るといい。リストには価格が載っているので、ざっと一回りしてから、気になる作品を絞り込んでプライスとにらめっこするのも面白い。価格帯は2千円〜7万円となかなか手頃だ。
■「版」作品の最大の利点は、複数性によるリーズナブルな頒布だ。いくつかの同じ作品が存在するため、それはおのずとプライスに跳ね返り、結果的に安価になる。購入する側にとっては嬉しいかぎりだけど、人と同じ作品を持つのはどうも…という1点もの好きの人もご安心あれ。版画を立体に組み立てた作品(写真06)や変型パネルの作品(01)、写真コラージュ(朴明蘭)などは全てオリジナル作品。
■アートのある生活を提案したくて、ついつい購入の話になってしまい恐縮だが、眺めているのと所有するのとはやっぱり何かが違う。一緒に生活していると、いろいろなものが見えてくる。自分の趣向も見えてくる。まあ、手に入らない作品は鑑賞で満足するとして、もし自分の家にあったら…という観点で向き合ってみてくださいな。
版の饗宴 2000
2000年7月24日(月)〜8月5日(土)
藍画廊
東京都中央区京橋3-3-8 新京橋ビル1F
11:30〜19:00(8/5は〜18:00 日休)
入場無料
TEL 03-3274-4729
笹井祐子「planta」 存在感ただよう作品 ドライポイントとモノタイプを併用
飯田啓子「メイド イン コンビニ・ランチョン マット」290×390mm テーブルに置いてはいかが?
多彩な作品が並ぶ会場
白木ゆり「Sound-30」270×300mm 線が面白い抽象的画面
増田史朗「2D/Locomotion」胸ポケットのプリントに版を使っている。サイズは4種類 チビTもあるよ!
太田真理子「A place」500×135×110mm 版画もカタチも面白い
2000-07-24 at 01:21 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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