« Vol.21 フジタマ(Fujitama) | メイン | day off '84−ヤマギワ ノリアキ+ヤマギワ ミツヒロ展 »
2000/06/23
金魚伝来五百年 金魚プロジェクト2000
「金魚で作品をつくっちゃった!」
「お昼寝金魚」
この上で横になって昼寝もいいかも
■数年前の夏。友人の住む奈良県大和郡山市へ遊びに行った。ローカルな駅の掲示板に「金魚すくい大会」のポスターが貼ってあり、ここが有数の金魚の産地であることを知った。ちょうど金魚柄のTシャツが欲しくて探していたので、ここならありそうと期待大。友人に金魚グッズのお店を案内してもらい物色したが、Tシャツはあったけれど、金魚がかわいくなくてやめた。代わりに金色をした金魚の置き物を買ったのを覚えている。
■「金魚プロジェクト」という展覧会が開催中であることを知って、さっそく足を運んだ。つまり金魚好きなのである。入るとまず目についたのが巨大な水槽。会場である東京国際フォーラムの船形に似せたそうで楕円型をしている。中にはたくさんの金魚(それもけっこう大きい)が悠々自適に泳いでいる。上にはなぜか枕が…。水槽の裏側から階段で上がれるようになっていた。おそるおそる昇る。フタが割れて水の中へジャブンなんてイヤだもんね。上がって下をのぞき込む。「横から」でなく「上から」見られるのがポイントらしい。通常の金魚鑑賞はたいてい横からだからだ。試しに横向きに寝転がってみた。下がやや堅い(当たり前ね)けど、他のお客さんが来なかったらずっとこうしていたい気分。
■パソコンと水槽が繋がっている作品は銅金裕司さんの「おしゃべり金魚」。2匹の金魚が水面に上がってきた時に話しかけると、金魚から返事が返ってくる。「あそぼう!」「あっちいって」この2種のコトバを頂戴した。有地左右一+笹岡敬さんの「プリズム金魚」は、三角柱の水槽の中で泳ぐ金魚と水の波紋を壁面に投影した作品。金魚の投影はなかなか見られなかった(気づかなかっただけかな?)けれど、水面のゆらめきが涼しげだった。最後に、木村稔さんの「お散歩金魚」。これはミニ水槽をつけたTシャツと、作家がそれを着て有楽町界隈を闊歩したドキュメント写真。生きた金魚がそのままTシャツの柄になるアイデア商品という感じ。希望者が実際に体験できたら面白いのになと思った。
■会場入り口では「金魚の一生」(1993年キリンコンテンポラリーアワード最優秀作品賞)が上映され、となりのパソコンでは金魚のホームページの閲覧もできる。金魚に関するウンチクコーナーの他、作家の金魚グッズも販売されていて、まさに金魚づくし。さて私も、あの夏にようやく見つけて買った金魚のTシャツ(数年たんすのこやしとなっている)をこの機に着ようっと。今夏は金魚が流行ります(ように)!
金魚伝来五百年 金魚プロジェクト2000
2000年6月23日(金)~7月16日(日)
FORUM ART SHOP エキジビション・スペース
東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム1F
(JR・営団地下鉄「有楽町駅」徒歩3分)
10:00~20:00(無休)入場無料
TEL 03-3286-6716
「おしゃべり金魚」
金魚が近寄ってきたらチャンス!
「プリズム金魚」
壁に映る水面をながめていい気分
「お散歩金魚」
これ、実際にやってみたい気がする
会場風景
巨大水槽で泳いでいるリュウキンたち
2000-06-23 at 10:55 午後 in 展覧会レポート | Permalink
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a014e885bb6e5970d01538ef40aed970b
Listed below are links to weblogs that reference 金魚伝来五百年 金魚プロジェクト2000: