『松蔭浩之は何を食べてきたのか？』

「Restrant1929〜食と現代美術 part3」食事付きレクチャー

食について熱く語る松蔭浩之さん（左）
神奈川県・横浜市のBankART1929Yokohamaでは、2月2日から食とアートをリンクした展覧会を開催中。歴史的な建造物の会場をレストランに見立て、アーティストたちが「1929年」をテーマに趣向を凝らした作品を展示している。会期前のワークショップにはじまり、会期中は食事付きレクチャー、老舗料理と店主トークなど豊富なメニューが目白押しだった。昨日（17日）は、VOID Chicken（柘植響さん＋坂口千秋さん）主催のレクチャー『松蔭浩之は何を食べてきたのか？』が行われたので報告しよう。

スライドショー「On the yellow table」
松蔭浩之さんといえば、昭和40年会のメンバーであり、写真を使った作品で知られているアーティスト。今回は母のレシピを再現した餃子作りを実演した。料理番組さながらに、手順を説明しながら、食に対する想いを交えた軽快なトークは大盛況！　完成した餃子も大変美味しく、あっという間に完食となった。併せて、1年半かけて撮影してきたというスライドショー「On the yellow table」も上映。彼が日々自炊してきた食卓を撮影したものだそうだが、バラエティに富んだ料理の数々に感心し、腕はかなりのものだということがわかった。
ついに本日が最終日となってしまったが、行くならぜひ「食」も味わってほしい。80*80によるランチバイキング（11:30〜14:30／1000円／入場料込）もお勧めだし、横浜の食を味わえるというクロージングパーティ（19:00〜20:30／1000円）も期待できそうだ。「1929年」をテーマにしたモダンなホールで、目も舌も楽しめること請け合いだ。

Restrant1929〜食と現代美術 part3
BankART 1929 Yokohama
2007年2月2日（金）〜2月18日（日）
無休
11:30〜19:00
入場料300円（飲食物は別途料金）
TEL 045-663-2812
神奈川県横浜市中区本町6-50-1

words:斉藤博美