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2006/09/21
福永大介展 9/22まで!
こちらはREAL TOKYOのプレビューに良いんだか良くないんだかわからない書き方をしてしまったのですが、ごめんなさい。訂正します! とてもよかったです。
GEISAIで注目されたという福永大介。GEISAIは1日しかないのでいつも行きそびれていて知らなかったのだが、小山登美夫ギャラリーのウェブにあるアーティストインデックスで、スピーカーの絵がいいなと思って興味を持っていました。そこへ偶然福永さんが新作を搬入中で2点見せてもらってちょっと判断がつかないままに書いたのだった。しかし、個展を見てすぐさま「間違った!ごめんなさい」と手を合わせた次第です。
2006年9月2日(土)〜22日(金)
小山登美夫ギャラリー
12:00-19:00
清澄白河駅A3出口徒歩7分
TEL.03-3642-4090
これが判断不能になった絵。CDの鳥追いやお墓とホースのようなモチーフはすでにマンガであるような気がしたし、モチーフの突飛な組み合わせによるイメージづくりがうまい人なのかなあと迷ってしまった。
けれど、絵の前に立った人を、夜の庭のような空間に一歩踏み入れさせるような大きい絵、むしろオーソドックスに絵画にこそできることを丁寧に踏まえています。モチーフのあり得ない組み合わせだけでなく、描き分けられた筆触の効果など、技術も伴っています。背後に気配を残し、塗り重ねてできたそれは闇なんだけど、真昼のぽっかりとした風景のようにも見えました。異空間がそこにありました。モチーフがどうでもたぶんこの人は絵がいいんだと思う(コロッと変わってすみません)。PCや印刷では逆に済まない。
福永さんには(何も言われてなかったけど)後日謝りました。作品は早々にちゃんと売れてましたー。展示もキマッてました(これはたぶんスタッフの良さもあるような)。
REAL TOKYOでは事前予想にも意味があると思ってウェブでの告知を模索しているんだけど、やっぱり難しい。手堅いものを選べばすむけど、皆、新鮮なおもしろいものが見たいだろうと思うしなあ。
展覧会には、作家と作品と空間とスタッフと全部合わさってできる何かがある。いや、でも作品の良さはキャンバス1枚でも見分けられるものなんでしょうね。うーん、でも作家には申し訳ないけど、どんなに偉い先生でも見誤ることもあって、そのときは後で間違いでしたって表明すればいいようにも思います。
やっぱり映像とかインスタレーションから見始めたので、絵画って難しいんですよね。
だけどそういうときも並行して絵画や彫刻には惹かれるものがある。
修業、修業。
いろんな意見が出て来るといいなあというのは他力本願?
words:白坂ゆり
2006-09-21 at 05:46 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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